夏の魔物10周年記念対談第5弾 朝倉みずほ&田中紘治(BELLRING少女ハート)×あの&田家大知(ゆるめるモ!)×成田大致(With大内雷電)

今年10周年を迎える「AOMORI ROCK FESTIVAL ~夏の魔物~」の開催を記念して、主催者・成田大致(With 大内雷電)がリスペクトしてやまない人たちに会いに行く「夏の魔物10周年記念対談シリーズ」。今回は昨年のアイドルヘッドライナーとして出演、青森の夜空を真っ赤に染めたBELLRING少女ハートの朝倉みずほ、この夏4人編成となりリスタートを切ったゆるめるモ!のあのが登場。今年はダブルヘッドライナーとしての出演となる両グループを代表した彼女たちがそれぞれプロデューサー田中紘治と田家大知を帯同しての対談は、想像以上にエモさ極まる展開となった。そして最後に重大なお知らせ有り!

取材・文:岡本貴之

―昨年のヘッドライナーだったベルハーのみずほさんと、ゆるめるモ!のあのさんにお越し頂いた理由を教えてもらえますか?

成田:今年の「夏の魔物10周年大会」でアイドルのヘッドライナーを「ゆるめるモ!vs BELLRING少女ハート」という対バン的にやって頂きたいと思って今日の対談をセッティングさせてもらいました。まだどちらにも何も言ってないですけど(笑)。

田中:僕はタイムテーブルを事前に頂いていたので…ダブルヘッドライナーなのかなと。これは“殺し合え”ということなんだな、と。

田家:ははははは。

成田:出順としては、ゆるめるモ!、ベルハーのライヴがあってその後に曽我部恵一BAND(Vo,Gt 曽我部恵一 Ba 大塚謙一郎 Dr オータコージ)がトリを務めることになります。

―まずは昨年の「夏の魔物」を振り返ってもらいたいのですが、ベルハーのライヴは盛り上がった一方、オタちゃんたちが発煙筒を焚いたり花火を上げたりとやりたい放題で物議を醸しました。

みずほ:去年のことはあんまり覚えてないけど、なんかすごかったんだなあって。今でもYouTubeとかを見て言われるから、本当にすごかったんだなって。一時期のものじゃなくて、本当にやったんだな、みたいな感じです(笑)。

大内:僕はベルハーのライヴのときもずっとあの中で観てました。公式的にはアップできない場面も多々あったと思うんですけど(笑)、印象的には最後に「asthma」をやってハケて舞台袖に引っ込んでからベルハーのメンバー7人が全員倒れていて、何人かは号泣してたんですよ。すごくやりきった感のある…

田中:(遮って)いや、あれは逆ですね。

大内:え、逆ですか?

田中:やりきったんじゃなくて、やりきれなかったという怒りで。

大内:真っ暗闇の中で、全員がアスファルトのところにぶっ倒れていた光景を覚えてます。

田中:たぶん、新メンバーの中には、あまりにもあの光景がすごくてそこに興奮しちゃった子もいたんですけど、そういうことは後からものすごく叱ったし、みずほにしろ(柳沢)あやのにしろ、リング上でパフォーマンスを魅せるというのをしっかり練習していたので、それが全部潰されてしまったということに対する苛立ちの方が大きかったと思うんですけど、みずほさんどうですか?

みずほ:う~ん。

田中:あやのはペットボトルの水で「死」って書いてたけどね、アスファルトに(笑)。

大内:あやのちゃんは号泣してましたね。

田中:ブチ切れている子の方が多かった気がしますけど、みずほさん的には割と好意的だった?

みずほ:いや、あれはちょっと人に迷惑をかけすぎるかなって。

田中:パフォーマンスしている側としては?

みずほ:脱ぐのはやめてほしい!私、脱いでステージに上がってきた人を3回も蹴りました。

田中:煙焚かれるよりも、脱がれる方が嫌なんだ(笑)。

みずほ:はい、個人的には。魔物さん的には、たぶん煙とか焚かれる方が嫌だろうけど。

―ゆるめるモ!は午前中でリングステージに、午後にはJOJO広重さんとのライヴでバーリトゥードステージに出演されていましたが、あのちゃんはそのベルハーのライヴはご覧になっていたのでしょうか?

あの:この日は、早く帰らなければいけなかったので、観たかったんですけど観れなかったです。でも、ツイッターのタイムラインが「夏の魔物」一色になっていて、ベルハーさんのやつがいっぱい流れてきて、そこで知ってすごいなあって思いました。

田家:僕もそれで観て「ああ、いれば良かったなあ」って。

あの:でも、「すごく綺麗」って思いました、オタクの人のやつ。

みずほ:花火(笑)?

田中:でもあれ、テレビでも放送してもらえないんですよ。ライヴ映像をくださいっていうときに吉田豪さんとかが、「じゃあ魔物の映像だ」って、成田さんにも許可して頂いてテレビ局に「この映像で」って渡したら、「すいません、これはテレビで放送できません」って。

あの:ええ~。

田中:ヘッドライナーなのにアンセム曲が誰にも見てもらえないという(笑)。まあでも当日あの光景が始まってから、すぐ諦めましたけどね。「これは、来年はフェスに出るのは無理だな」って。でも今年はTIFにも呼んで頂いて「夏の魔物」にも呼んで頂けたので良かった。

みずほ:絶対呼んでくれないと思ってました、「夏の魔物」さん。

成田:なんで(笑)!?そんなことないですよ。今年の4月にあったTDC(東京ドーム CITY HALL)のライヴとかは、今までTDCで見たどんな外タレのライブよりも、爆音でともかくものすごかったと思ったので、今年もぜひ出て欲しかったです。

―あのちゃんは去年の「夏の魔物」はいかがでしたか?

あの:前回(2014年)の出演が、「道場ステージ」だったから、外は初めてで。天気が微妙で曇りだったなって。

田家:雨が降りそうで降らなかったんですよね。

あの:個人的には、こっち(バーリトゥードステージ)でJOJOさんとやったときを鮮明に覚えていて、こっち(リングステージ)はあんまり覚えていないです。

田家:確か、リングが上手く使えなかったんだよね?お客さんの方にダイブしようとしたら、ロープで足が引っかかって…

あの:頭から落ちて(笑)。

一同:(笑)。

田家:ファンの人が支えてくれたんですけど、危なかったんですよ。

田中:僕はあの日、「リングの魂」のライヴを観てたんですよ。すっげえパンチ効いてて、もっと深い時間にやったら良いのにって思って。あのときですよね?すげえ拡散された写真を撮られたの。

あの:ああ、そう!

田家:そうそう、悪魔の写真。

あの:あの写真、この「リングの魂」のライヴのやつです。

田中:あの写真もインパクトあるけど、ライヴ自体がすごくインパクトあったので、たぶんどこを切り取ってもカッコよかったと思うんですよ、あの日のライヴって。

―ゆるめるモ!はロックフェスをテーマにしたミニ・アルバム『WE ARE A ROCK FESTIVAL』を7月にリリースしましたが、「夏の魔物」はどんなフェスだと捉えていますか?

あの:結構ジャンルに捉われていないから、今まで出ている中で一番面白いフェスだなって。

田家:また特別なのは、あのちゃんとかがゆるめるモ!に入って初めて出たフェスなんだよね?だからメンバーの中ではすごく思い入れの強いフェスなんだろうなって。今年も「ぜひ出たい」って言っていました。

―ベルハーにとっての「夏の魔物」はどうでしょうか、みずほさん。

みずほ:なんか、普通のライヴみたいなことをやったら田中さんに怒られるし…

一同:(笑)。

みずほ:だから絶対何かをやらなきゃいけない、というプレッシャーがあります。自分が楽しかったライヴでも田中さんに怒られたら、イライラしちゃうから。「夏の魔物」はいつも以上に何かに挑戦しないといけないと思っています。

―普段から都内のライヴハウスでベルハーを観ている人の中にも、青森まで観に来る人はいますよね。そういう人に対しては「夏の魔物」ではどんなベルハーを見せようと思うのでしょうか。去年はどんなことを考えてステージに立ちましたか。

みずほ:私はいつもはステージからあんまり出ないタイプだけど、「やればできるんだぞ」っていうところを見せたかったんです。でも花火とか持っているから、人の上に立てなかった(笑)。

一同:(笑)。

みずほ:やけどしますよね、あれは絶対。

田中:やっぱり、そこでしか観れないものというか、青森に住んでいる人にとっても遠いところにあるじゃないですか?そこに全国から人が集まってくるので、偶然性というか、とにかくガーっとはみ出して、いつもの練習通りのものじゃないものをそこで、感情的にもパフォーマンス的にも出せたら、お客さんにもこちらにも偶然性の多いライヴができるのかなって思います。予想してなかった感動をしたいんですよ。「こうやってこうなったらお客さんがこうなるからこうしましょう」みたいなことではなくて、とにかく壊れろ、めちゃくちゃ行こう、という感じですかね。

成田:どのアーティストに対してもそうですけど、夏の魔物でしか観れないものや組み合わせというのはいつも思っています。

―ゆるめるモ!とベルハーという関係、ダブルヘッドライナーというのは成田さんにとってどんな意味を持っているのでしょうか。

成田:新日本プロレスと全日本プロレス、ビートルズとストーンズとか、でんぱ組.incとBiSとか、そういうのって盛り上がるじゃないですか?それくらいの熱気をこの2組で生み出せたら良いなと思って自分的にはヘッドライナーをお願いしたかったんです。

―ゆるめるモ!とベルハーはお互いどんな存在なんですか?

田中:ゆるめるモ!がここまでやるんだったら、こっちもやらなきゃなっていうか、甘えずに済むんですよ。楽曲的にもパフォーマンス的にもうちは攻めているつもりなんですけど、「つもり」にならない指針になってるよなっていうのはありますね、ゆるめるモ!が。「ああ、こんな曲出したんだ、こんなパフォーマンスやってるんだ」っていうのを見てると、もうちょい頑張らないとやべえぞ、もっとチャレンジしないとやべえぞみたいな気持ちはあります。節目節目に気になりますね、油断ならないなって。

みずほ:メンバー内だったら、フェスとか大きいイベントのタイムテーブルを見て、「あ、ゆるめるモ!さんメインステージいいなあ!」みたいな話はします(笑)。

田中:うらやましいっていう話なの?

みずほ:はい、いいなあって。ライバル心はないですね。「すごい!」っていう感情です。でも、2マンライヴの「ベルめるモ!」のときだったら、「負けちゃいけない!」って思うけど、普段の対バンだったら「すごーい!」って感じます。

田家:たぶん、田中さんと僕はほぼ同じような気持ちですね。ライバルというのとはまた違うんですけど、同じように抱えている使命感というか、日本のアイドルシーンや音楽シーンを面白く刺激的にしなければいけない、ということをお互い意識していて。決して同じような感じじゃないんですけど、2組で「ベルハーさんはこっち、ゆるめるモ!はこっち」みたいな感じでお互いがちゃんと面白くしていくぞ、みたいな使命感みたいなものが僕の中でずっとありますね。共に通じ合うものがあります。

あの:ゆるめるモ!も、ベルハーさんがメインステージに立つと「いいなあ」って。

みずほ:なりますか(笑)?

あの:あと、楽屋がアイドルさんでいっぱいに詰め込まれるときがあるじゃないですか?そういうときに、ベルハーさんが隣の机だと安心します。

みずほ:やったあ~嬉しい。

あの:今色々活動しているとアイドルさんとかバンドさんとか色々知るけど、昔からベルハーさんとはずっといっぱいやってるから、ライバルとかではないんですけど、なんか…親戚?

一同:親戚(笑)?

成田:あははははは!

田家:なんかこう、そんなにしょっちゅう会って話す感じじゃないですけど、血が繋がっている感じというか。

田中:だから、ダブルヘッドライナーというよりも、お盆で帰省して会って、同じテーブルで飯をつつくみたいな(笑)。そういう様を、ある程度殺伐とお届けできたらなと。

田家:殺伐とお互いするでしょうけど、その奥には血の繋がりがあるといいますか、親戚感、帰省感はあると思います(笑)。

田中:あの子うらやましい、みたいなことってある?

みずほ:ゆるめるモ!さんは、4人全員違っていいなって。ライヴとか観ていると似ている人がいなくて1人ひとりがちゃんとしてるから良いなって思います。ベルハーは似てるから。

大内:似てる?見た目が?

みずほ:似てます、ライヴとか観ると。衣装が同じというのもあるけど、髪形とかも似てるし。たぶん、パッと見だったら誰が誰かわからない(笑)。

あの:ベルハーさんは、全員同じところを目指しているというか、すごくはみ出たことをやってるけど、まとまってみえるというか。へんなモヤモヤ感がなくてすっきりしてていいなって思います。

みずほ:嬉しいです。そうやって、色んな人にベルハーを観てストレス発散してほしい。

―みずほちゃんはモヤモヤしていても、ステージに立つとスッキリしますか?

みずほ:するときとしないときがあります。

―それは個人的に?グループとして?

みずほ:グループ全体で「今日のライヴ良かったぞ」ってわかったことが1回くらいしかないから。そのときは普段は楽しくない曲も楽しくて、終わった後田中さんも「良かったよ」って言ってくれたから、ああ、良いライヴだったんだなって。今まではライヴでイライラをぶつけてたりして、そしたらオタさんに不機嫌じゃないのに「今日も不機嫌だったね」って言われることが多くなったので、怒ることをやめました。「the Edge of Goodbye」とかは怒っていい曲だからいいんですけど。

―みずほちゃんはインタビューで「ベルハーとしてもっと上を目指したい」ということを言っていましたけど、「夏の魔物」のようなフェスではベルハーを知らないお客さんも全部持って行ってやろう、という気持ちになりますか。

みずほ:なります。今、ライヴをしていてステージの半分くらいしか観ててくれないような気がしていて。でも、「夏の魔物」では今年もリングステージだし、全員が観てくれるようにやりたいです。遠くで観ている人たちにも聴こえるし。出演者の誰か1人とか1組じゃなくて、そのフェスに対してやるぞっていう風になります。「夏の魔物」さんだったら、「ベルハーvs夏の魔物というフェス」だと思ってます。

大内:あのちゃんは、さっきみずほちゃんが言っていたような、感情とか怒りをステージ上とか曲とかに持ち込むんですか?結構クールにやってるイメージもあるけど、ときどきものすごくはみ出したパフォーマンスもするじゃないですか?そういうときにどういうスイッチが入るのかなって。

あの:なんだろう、そういう言葉にできない感情が日頃あるので、それにふつふつと邪魔されます。頭の中に入ってきちゃう。それでそういうものをすべてさらけ出すような曲のときに、全部それが出る。

田家:よく「何も覚えてない」っていうもんね?

あの:うん。

田家:ライヴになると頭が真っ白になって。去年の「夏の魔物」はリングステージは覚えてないけどJOJOさんとのライヴは覚えているんだ?

あの:全部は覚えてないけど、お客さんの感じとか景色みたいなものは覚えている。

田中:何も覚えていないときのライヴって、後で映像を見て「へえー」って思ったりするんですか?

あの:「こんなことした?」って思うことが多いです。

成田:今日はこのセットリストで勝ちに行こう、みたいなときがあるんですか?

あの:はい、そういうときはあります。その日のイベントがどんな感じかとかで、できる日は急遽変えたりすることもある。

田家:最近メンバーがセットリスト考えてるんですよ。

成田:じゃあ、「夏の魔物」は攻めのセットリストで来る感じですか?

あの:うん(笑)。

田中:成田さんは基本的に攻めのセットリストで来てほしいんですよね?打診されるときに必ず言われますからね「攻めのセットリストで」って(笑)。

成田:外向けで来られるのが嫌だなって思っていて、基本的にはお祭りなので、いつものアーティストさんの良いところを出し惜しみせずに出してほしいなっていう思いでフェスをやっているんですよ。「フェスだから新曲やります、プロモーションで」というのではなくて。それはどんなベテランの方に対しても思います。

田中:そうなんですよね、だから俺も去年、「asthma」のお披露目をめっちゃ急いだんですよ。魔物までにこの曲を定着させなくちゃって。

大内:「asthma」はあのとき初めて聴いたんですけど、この曲超すげえなって思いました。

田中:あれはね、タニヤマ(ヒロアキ)さんとの曲では一番お互いの意思疎通させながら作った曲なので、それが評価されるのは嬉しいですね。今年はライヴが終わったあとに去年とは違う意味で“焼け野原”になっているようなセットリストにしなきゃなと。ゆるめるモ!とベルハーの後はお客さんが体力を一滴も残さずに力尽きて倒れているような光景を目指して作りたいなと思っています。

みずほ:ベルハーはセットリストは決められないんですよね。田中さんが「何やりたい?」みたいに聞いて言ってもあんまり反映されたことがないし(笑)。

田中:でも、曲間のつなぎとかはメンバーできっちり話し合って決めているもんね。セットリストは僕が決めるんですけど、その曲をどういうイメージで繋げていくかというのは。ほとんど曲間がないんですよ。曲が終わったらそこに被るように次々と行くので。そこで繋ぎをどういう風に見せたら緊張感が保てるかとか、綺麗に見せられるかというのは毎回メンバーたちで決めています。

みずほ:曲ごとにメンバー全員で決めています。

―成田さんは今年の「夏の魔物」に関してあのちゃん、みずほちゃんに言っておきたいことや聞きたいことはありますか?

成田:あのちゃんは、ゆるめるモ!の状況が変わって行っていることとか、自分自身の求心力・影響力がデカいことになってることとかを、活動する中でどう感じているんですか?

あの:う~ん…あんまりわかんない(笑)。あんまり良いことじゃない気がしてる。もっとゆるめるモ!を見て欲しかったりするときもあるから。でもそれって自分で変えられなかったりするから。「仕方ないや」って思ってやってます。

―ゆるめるモ!はもねさんとちーぼうさんが、グループを卒業したときに、メジャーデビューを念頭に置いているという話が出ていましたけど、現在はどういう状況なんでしょうか。

田家:まだ別に何か決まってるわけではないんですけど、今年以降の活動で、僕らの行く場所はそっちだよね、ということなんです。メジャーというフィールドの中で勝負に行くぞというか。

成田:みずほちゃんも、そういう気持ちでやってるんですか?

みずほ:やってる間はずっと、上に行きたい。できれば、ももクロとか。ライヴの集客とかがももクロとかになったら嬉しいです。

成田:それは、ライヴをやってるときに満足度が足りないとか?

みずほ:ライヴでステージに出てお客さんが少なかったら「わおっ!」って見ちゃいけないものを見たような気になります(笑)。

大内:それはすごくわかる(笑)。

成田:TDCのときは、どんな気持ちでやってたんですか?

みずほ:TDCのときは5人だったから、比べられるのがちょっと怖かった。もえちの声はすごく良い声だから、それはたまに今でも言われるし、比べられる。色んなベルハーと比べるから、みなさん。

田中:結成当初のベルハーとか、珠梨や柚香がいたときのベルハーとか?

みずほ:うん。大きいワンマンだから、昔のオタさんとか新しい人も来てくれて、昔の人たちは自分たちが楽しかったベルハーと今を比べるけど、新しい人たちは「ベルハーってこういうグループでしょ」って観るから、比べられる。期待してるベルハーと、実際のベルハーを比べるから、ちょっと怖かった(笑)。

成田:じゃあ、もっと上というのはどういう感じなのかな。

みずほ:TDCを埋められるとか、ZeppTokyoを埋めるとか。大きいワンマンで埋まったのは、リキッドルームやクアトロくらいだから、ちゃんと広いところも埋められるようになりたいです。

成田:そういう目標が達成できなかったときって、悔しいとかいう気持ちがあるんですか。

みずほ:悔しいです!…あ、芸人さんみたいになっちゃった(笑)。今は、「頑張るぞ」だけじゃ済ませちゃいけないというか、本当に今頑張らなきゃ後悔するなっていう感じです。頑張らなきゃいけない時期です。

田中:でも、「頑張る」って難しいでしょ?「ちゃんとやる」とか「頑張る」とか「自信を持つ」って、意味がわからないでしょ。

みずほ:それは人によって違うから。

田中:具体的には何をやる?

みずほ:私は、みんなで…みんなで一緒に…

一同:…

みずほ:(涙を拭いながら)今、ベルハーはやっぱり1人ひとりになっちゃうから。でもグループだからそれだったらまとまって観れない気がするから、1人の気持ちも大事にして、「ベルハーだよ!」っていうのをできるようになったら、私は観ている人たちも後ろまで巻き込めると思うから、「みんなで頑張るぞ!」っていうのを、出番前とか楽屋で共有できたら良いなって思ってます。

成田:これくらいの気持ちで活動しているっていうのはすごいですよ。ベルハーを見てると、「生きるか死ぬか」みたいなライヴをしていて。自分はBRAHMAN観ているときの感覚と一緒ですね。メンバーがぶっ倒れたときにTOSHI-LOWさんが「ステージで死ねたら本望だろう」って言ってたときがあって、そのくらいの切迫したライヴをベルハーを観ていて感じるんですよ。

みずほ:ありがとうございます。

成田:あのちゃんは、対メジャーっていうことについてはどう思っているんですか?

あの:メジャーになりたいって思ったことが一回もないから、そんなに執着してない、メジャーに対して。

成田:どういうところを目指しているんですか?

あの:ベルハーさんと同じなんですけど、常に上に行きたいって思ってるから、今回のリキッド(10月24日恵比寿リキッドルームワンマン)とかも、動員を即完させたかった。けど、(ソールドになったのが)最近だったから、全然ダメじゃんって思った。普段から良いライヴをしていたら、「行きたい」って思うだろうしすぐチケットを買うだろうから。なのに迷わせてるのがダメだって思った。

成田:あのちゃん、みずほちゃんの話を聞いていて思うのは、チームでやってるじゃないですか?「歩幅」というか。自分はもっと上に行きたいとか良いショーを作りたい、ライヴしたいってあると思うんですけど、そこに対してメンバーが悪いって思うのか、それとも自分が悪いのかって思うのか、そのせめぎあいの繰り返しだと思うんですよね。今日、なんでこういう対談をしたかっていうのは、ベルハーはみずほちゃんが象徴的、ゆるめるモ!ではあのちゃんが象徴的って自分の中では思っているんです。そういう人物がいるユニットってすごく強いし魅力的だと思っていて。自分は音楽ファンとして、BiS、でんぱ組.incが上がって行くのをリアルタイムで観てきましたけど、その次の熱気っていうのは、この1年はふんわりしていて。もっと盛り上げられたらっていうことでの、今回なんですよ。

―ではそれぞれ、今年の「夏の魔物」への意気込みをお願いします。

田家:今回は初めての夜帯への出演ということで、ゴールデンタイムに初めて来れたので、特別な気持ちで臨みたいなと思います。ゆるめるモ!からベルハーっていうすごく良い並びだと思いますので、僕らのお客さんは発煙筒焚いたりとかそういうことはしないので(笑)、同じような壊し方はたぶんできないと思うんですけど、僕らには僕らなりの壊し方ができるので、そこは意識を1つにしてぶちかまして行きたいと思います。それと、4人が原点に戻ってリスタートを切ったというタイミング的にも、今年の「夏の魔物」は特別なものになると僕は思っていて。4人の意識がすごく高まっているし、4人にとっても特別なフェスが「夏の魔物」ということで、みんなで話し合っているので、僕もすごく期待していますし、みなさんにも期待していてほしいです。

あの:今のゆるめるモ!を、そこにいる人全員に見せたい。そして、ぶち壊したいです。でも、10年後に今年の「夏の魔物」のゆるめるモ!が再生されるようなライヴにしたいです。

田中:今年の「夏の魔物」に行こうかどうしようか迷っている人たちへ。ベルハーもまだ出ようかどうしようか迷っているんですけど(笑)…

一同:(笑)。

田中:みんなが来てくれるなら、僕らも出ますので。だから来てください。

みずほ:みんなが楽しみにしているより、楽しいライヴ、楽しい「ベルめるモ!」になります。

田中:来ないと今年はどうなるの?

みずほ:来ないと寿命が縮む!

一同:(笑)。

成田:最後に、田中さんから大事なお知らせです。

田中:え~と、去年の反省が色々ありますので、今年はその反省を踏まえてですね、BELLRING少女ハートは10月2日に「夏の魔物」開催跡地(平内町・夜越山スキー場)で、「ゴミ拾いオフ会」を実施します!2日の朝8:50集合9:00開始です。指定のゴミ袋とゴミ拾い缶バッチを特典で用意してますので、参加料をお支払いの上、参加してください。ただ、どうせ翌日ゴミを拾うんだから散らかしていい、ということではなくて、あくまでも“去年の反省を踏まえて”なので、今年も絶対にイベント中はクリーンに盛り上がってほしいと思っています。ですから危険物等は持ち込まないで、クリーンに行きましょう。そんな「夏の魔物」にしたいです。ぜひ、ご参加ください!