苺りなはむ(CY8ER)×麻宮みずほ(With成田大致&大内雷電)

9月10日(日)川崎市東扇島東公園特設ステージにて開催される「夏の魔物2017 in KAWASAKI」を記念してTHE 夏の魔物メンバーが出演者のもとを訪れる、毎年恒例「夏の魔物対談」。今回の主役は、主催者側として今年初出演となる麻宮みずほと、CY8ERを率いて初出演する苺りなはむ。自ら逆オファーをして「夏の魔物」に乗り込んでくるりなはむの“本気”に、みずほは何を感じたのか?

取材・文:岡本貴之

―「夏の魔物2017 in KAWASAKI」で初めてCY8ERを知る人もいると思いますので、どんなグループなのか教えてもらえますか?

りなはむ:去年の12月にスタートして、5月に今の6人組体制になって、世界を騒がすガチマヂアイドルをコンセプトに活動しているグループです。わたしは、グループが所属している事務所の社長とCY8ERのプロデュース全般をしています。フェスの「夏の魔物」は今回が初出演です。

―THE 夏の魔物のメンバーとはこれまで交流はあったんですか?

りなはむ:一度、渋谷WWWのイベントで対バンさせてもらったのと、前にいたグループでみずほちゃんがいたベルハーさんと対バンもあったと思います。たぶん、ありましたよね?

みずほ:対バンしたことあったと思います。それと両国国技館で会ったのは覚えてます、お客さんとして来ていて。

りなはむ:でもお話したことはなかったんです。

みずほ:だから今日はたっぷりお話を(笑)。

―CY8ERは今年の「夏の魔物」に逆オファーして出演が決定したらしいですね。どうして出たかったんでしょうか。

りなはむ:「夏の魔物」のイベントはすごく昔から知っていて。BiSとか大森靖子さんが出ていたので知っていたんです。それと、アンナちゃん(CY8ERの藤城アンナ)がベルハー時代に出演して「一番楽しかったフェスだったからCY8ERで絶対出たい!」って言っていて。私も、アンナちゃんがリングで歌っている動画がすごく好きだったんです。

みずほ:へぇ~!

りなはむ:でも、自分たちから言わないと始まらないし、ダメもとで言ってみようと思って、それで自分からアタックしてみました!フフフフ(笑)。

みずほ:私にも、アンナちゃんから逆オファーのLINEが来ました。「魔物に出たいなあ」って。「でも成田さんから返事がこない」って言ってて(笑)。

りなはむ:たしか、逆オファーしたのは5月くらいだと思います。

みずほ:それで成田さんに「(りなはむから)連絡来てませんか?」って聞いたのをきっかけに、りなはむさんに返事をしたみたいです。アンナちゃんと私を通してりなはむさんに戻ったので、三角関係です。四角関係?

大内:基本的に成田は自分が良いと思ったグループにしかオファーをしないので、こういうパターンは珍しいんですよ。

りなはむ:そうなんですか?ありがとうございます!

みずほ:私も、「おおっこういうのがあるんだ!?」と思いました。グループに入ると、成田さんに繋ぐ役割をすることもあるんだって。フェス主催者になった気分(笑)。

―りなはむさん個人としてはフェスの「夏の魔物」にどんな魅力を感じていたのでしょう。

りなはむ:自分はまだフェスの「夏の魔物」を直接観たことはないんですけど、普通のフェスと違う空気感があって。言葉で言い表すのは難しいんですけど、「CY8ERがここに出たら、めっちゃ合うし絶対出たい!」って勝手に思っていたんです。それで、具体的にどうしたいとかじゃなくて直球で「めっちゃ出たいです!」って連絡しました。

―りなはむさんとみずほちゃんはこれまでお話したことがほとんどないみたいですけど、お互いに聞いてみたいことは何かあります?

みずほ:何を食べて過ごしてますか?

りなはむ:食べ物ですか?グミと肉です。

みずほ:グミと肉。

りなはむ:午前中はグミを食べて、夜は肉を食べます。

みずほ:なるほど。ありがとうございます。

一同:ははははは!

―いや「なるほど」じゃなくて(笑)。

みずほ:好きなグミはありますか?

りなはむ:「GOCHI」のグレープ味です。朝とお昼は食べなくて、夕方くらいに起きたらグミを食べて、夜は肉を食べてます。

みずほ:お肉で鶏と牛と豚だったら何が好きですか?

りなはむ:えっなんだろう…。鶏かな?

みずほ:ありがとうございます。

りなはむ:みずほちゃんはなんでそんなに色白なんですか?

みずほ:白くないです、黒いです。たぶん、これ(取材場所の照明)のおかげです。

りなはむ:そういえば、今のTHE 夏の魔物に入った理由が知りたいです。ベルハーから知ってたから。

みずほ:辞めるときに、最初は普通の人になろうと思ったんですけど、「このまま終わりたくないな」って思ったからです、簡単に言うと。

りなはむ:なるほど。

成田:なにこの会話(笑)

―りなはむさんは「イチゴスタイル」代表としてCY8ERを完全セルフプロデュースしているということですが、自分の理想があって全部自分で動かしたいという気持ちがあったからなんですか。

りなはむ:もともと、2人組だったんですよ。そこから1人メンバーが辞めちゃって1人になって、でも続けたいと思って。それまでは、2人組の子とかかる費用を半分に割ってたんですけど、でも新しくグループに誘う子に、最初にお金の負担をさせちゃうのは難しいことだなって考えたときに、ちゃんと自分で事務所の環境を整えて、グループに入ってくれる子にはアーティストとして全力で頑張れる環境を作りたいなって思って。それで自分が裏方もしようって考えたんです。

―相当大変じゃないですか?

りなはむ:もともとやりたかったことがあったんですけど、ずっと「何か違う」と思って、色々辞めちゃったんですけど、今は自分がやりたいことを100%やってるから、めっちゃ楽しくて。寝る時間がないときは結構あるんですけど、大変感はあんまりないです。

大内:まったく同じような話をこっち(成田)からも聞きますね(笑)。

成田:りなはむさんの動向は何年もチェックしているのですが、なぜかお互いいつもトピックがあるじゃないですか?りなはむさんの場合、スタバのあれ(電車でのポイ捨て事件)とか(笑)。

りなはむ:ああ~(笑)。あれは電車の中で突然撮られちゃって。

成田:元BiSだったりとか、CDが5000枚売れなかったら引退する宣言とか、いっぱいあったじゃないですか。でも今やそういったことを感じさせずに、CY8ERの活動でどんどん形を残していっているのが興味深いんですよね。なぜそこまで吹っ切れたんですか?BiSのときは、過激なことに対してすこしアンチ的な感じもあったじゃないですか?

りなはむ:BiSのときは、「正統派アイドルオーディション」みたいなノリで受けたら、「なんか変だな?」みたいに思って。それがPVでパンストを被ったときに、Max超えちゃって「えっ待って!?」ってなって。しかもそのPVでメンバー同士がディープキスをしていて、まだ若かったので「ヤバいところに来てしまったかもしれない」って思ってしまって。でも、やり続けているうちに、BiSはめっちゃアイドルだなって思うようになって。なんか、アイドルをずっとやってたら、「アイドル」っていう概念が自分の中で360°変わったところはあります。……違った、戻ってる(笑)。180°だった。

―具体的にどのあたりが変わりました?

りなはむ:BiSを辞めた時は、かわいい衣装を着てかわいいメイクをしてかわいい曲を歌って踊っているのがアイドルだと思っていて。でもいざ自分がやってみると、大人の人が作ってくれた型の位置だから、そこは別に違う人でも良いというか、替えが利く位置なんじゃないかなって…、それは自分のやりたいことと違うし、それは本当の意味でのアイドルと違うなって思っちゃったところも多々あって。なんか、「アイドルってこういうのだっけ?」って、1回アイドルが嫌になっちゃったんですけど(笑)。でも今は全力でアイドルができているというか、誰かに作られたものじゃなくて、自分が作っていくというか。

―みずほちゃんは今、THE 夏の魔物の活動を全力で出来ている実感がありますか。

みずほ:どうなんだろう…ファンの人にも自分から「どうだった?」とか感想をあまり聞かないですし…。物販でも「今日何食べた?」とか「これから何を食べる?」って、そういう話ばかりしちゃって。

一同:(笑)。

―でもライヴの反応を知りたくないですか?

みずほ:知りたいですけど、聞きたくないかも、です。だからたまにライヴ後に、色んな大人の人に「どうでしたか?」って、ライヴがどうだったかとか聞くようにしてます。そういうときは、みんな優しいので柔らかく教えてくれます。

りなはむ:あははははは。

みずほ:もっとどうすれば良いかっ、「何が駄目だったのか」とかはちゃんと知りたいです。自分もそうだし、THE 夏の魔物がもっと良くなるために、もっと知ってもらえるために、自分はどうすれば良いのか、とか。

りなはむ:わたしは、周りの反応には関係なくやれるから面白いと思ってます。「この方が良い」って言われても、自分を曲げないところがあって。突き抜けちゃうというか。

みずほ:うん、うん。

りなはむ:周りに影響されたくないし、決められた枠組みに入りたくないのかも(笑)。なんか、入れないのかもしれない。昔から駄目だったんですよ、学校も行けなくて。小学校のときは毎日行ってたんですけど、中1くらいから学校に行きたくなくなっちゃって。毎日同じ場所に行けなくなっちゃって辞めちゃって。なんか、決まっているもの全部無理なのかもしれないです(笑)。

みずほ:決まっているもの全部(笑)。

―りなはむさんは最近のみずほちゃんの活動はご覧になっていますか。

りなはむ:はい、知ってます。みずほちゃんがTHE 夏の魔物に加入したときもすぐ知りました。やっぱり界隈がすごく近いので、情報が流れてくるし。ビックリしました。でも、結構すぐに対バンがあったので、2月くらいに。

みずほ:CY8ERのことは、結構ツイッターに流れてくる動画とかを見ていて、「愛踊祭」で踊ってる映像も観てました。

―THE 夏の魔物としてフェスでは「負けたくない」っていう気持ちもある?

みずほ:それはもちろんそう思います。誰か特定の人に負けたくないとかじゃなくて、あります。だって、主催者のグループなのに一番ヘボかったらガッカリさせちゃうじゃないですか?自分もガッカリしちゃうし、お客さんもガッカリさせちゃうし。だから負けたくないです。今年の「夏の魔物」への出演はこれまでとは立ち位置も違うので、そこは意識してます。

―THE 夏の魔物に入ってから「人気者になりたい」というみずほちゃんの夢は進んでますか。

みずほ:THE 夏の魔物じゃなかったらバンドさんとの2マンはなかったと思うので。対バンしたことのなかった人たちとかお客さんには知ってもらえていると思います。でも、昔も今も「人気者になったな」というのは思ってないです。「人気者」って思えるのは、まだまだです。

―りなはむさんはどんなところに理想とか目標を持って活動しているのでしょうか。

りなはむ:CY8ERの目標は、横浜アリーナでのワンマン・ライヴなんですけど、そこまでの工程はめっちゃ考えてますね。今だと、「夏の魔物」の2日前の9月8日(金)に恵比寿リキッドルームでワンマン・ライヴがあるんですけど、どこか大きい事務所に入っているわけでもないので、やれることってそんなにお金をかけたことはできないじゃないですか?でも、最近はワンマン前なので、企画をめっちゃ打ってネットでバズを起こすのをめっちゃ集中的にやってます。ただ、ぼくが本気でやろうとすると結構過激なことなっちゃって(笑)。この前、「武道館でライヴ」っていうオファーが来て、出ようとしたら武道館でライヴじゃなくて「武道館で特典会」(「武道館アイドル博2017」)で、ガッカリしちゃって。

みずほ:ああ~ありましたね。

りなはむ:しかも出演するのにお金がかかって。それはもったいないから、一番目立ってやろうと思って、防護服を着てハグ会とチュー会をしたら炎上しちゃって(笑)。今でも防護服の写真がネットにめちゃ出てきちゃうんです。いつでもハグ会をやってるグループだと思われてて。だから最近はもうちょっとナチュラルなネタを仕掛けています。今は耐久系が結構好きで、過酷なことほど燃えちゃうところがあるんですよ。なぜかメンバー全員そうなので、最近「CY8ERはドMグループだよね」ってみんなに言われるんですけど(笑)。この前も街でファンの人と3180枚写真を撮られるまで帰れないっていう企画をやったんですけど、思ったより早く終わっちゃってスッキリしなかったから、23時くらいから突然ライヴハウス(渋谷ガレット)に電話して「今から借りたいんですけど」って言って、30分後にライヴをやったんですよ。

みずほ:えぇ~!?すごい。

りなはむ:もう営業が終わって片づけてたんですけど、ライヴをやらせてくれたんです。ありがたいことに。

みずほ:(りなはむに向かって)THE 夏の魔物をもっと世の中に広めるためにはどうしたら良いと思いますか?

りなはむ:えっどうしたら良いでしょう(笑)。

みずほ:すいません、他のグループなのに。

一同:ははははは!

―メンバー間では「どうやって世の中に広めて行こう?」とかミーティングしたりするんですか?

りなはむ:6人でよくライヴの後に焼肉とか行くんですけど、そういうときにみんなでやりたいことが思いつくことが多いですね。考えるのはだいたいぼくなんですけど、みんながさらにそこにアイデアを追加してくれて大きくなるみたいな。

―その原動力になっているものって何なんでしょうか。

りなはむ:今の原動力は、横浜アリーナでワンマン・ライヴをするっていう夢に尽きます。しかもそれを2年以内に実現させたいので。あとは、CY8ERの曲が一番カッコイイと思っているので、その曲をもっと広めたいし、好きになってもらいたいというのが大きいですね。

―THE 夏の魔物のメンバーとして、みずほちゃんは同じような気持ちは持ってますか?

みずほ:野音でやりたいです。

りなはむ:あ~、りなも野音めっちゃやりたい!

みずほ:はい、やりたいですね。

りなはむ:やりましょう。

みずほ:ツーマン?ワンマン?ツーワンマン?やりましょう。

一同:(笑)。

―りなはむさんは、過去のグループから今に至るまでに悩みはありましたか?

りなはむ:ユニットが変わるごとに、ファンの人がゼロになって。でも、最初は「えっ」って思ってたんですけど、途中から「それでいいや」って思うようになって。今の自分が好きな人が一番嬉しいし。今の自分が好きな人たちのことが嬉しくて、それまでのことは興味がなくなりました。でも、過去があったから今ができたんですけど。「ポイ捨て事件」も、前だったら落ち込んだかもしれないですけど、「ラッキー!ちょうどCD出そうと思ってたし、ポイ捨てダメダメ的な曲を作ろうかな」とか(笑)。

みずほ:(笑)。

りなはむ:炎上して叩かれてたらラッキーみたいな。なんかおかしくなっちゃいました(笑)。結構打たれ強すぎて、叩かれても何も気にならなくなっちゃってヤバい(笑)。

みずほ:私も、マイナス的なお客さんの声とかは気にならないんですけど、気になったら「何も知らないくせに」って思って終わりにします。

りなはむ:ああ~、それはわかる。

みずほ:「なにもわかってないじゃん」って。

りなはむ:そう、言えないこととかもあるじゃないですか?

みずほ:うん、うん。

りなはむ:2人組だったときからCY8ERに変わったときは改名だったので、前のグループの曲も引き継いだんですけど、「前のグループの曲を歌うな」っていうブーイング的なこととか、「CY8ERクソ」みたいなことをめっちゃ言われてしまって。でもそうなった経緯とか中のことって公にはわからないじゃないですか?だから「なんで私の曲なのに歌っちゃいけないの?」っていう感じで思ってたんですけど、でもそう言ってる人たちがCY8ERを好きになっちゃうくらいCY8ERでその曲をやってやろうと思うようになって。そうしたら最近、その時は少しブーイングしていた人たちが「CY8ERめっちゃイイ」って言ってくれて。それがすごく嬉しかったですね。

みずほ:すごいですね。私も色んな人にTHE 夏の魔物を好きになって欲しい。

成田:みずほちゃんがりなはむさんみたいに突き抜けられるのか?っていうのはこれからの楽しみでもありますね。

みずほ:自分的に「麻宮みずほとはなにか?」っていう答えをずっと探しているんです。前にいたグループとは雰囲気とかも全然違うし、「どうしたらTHE 夏の魔物で輝けるかな?」「どうしたらTHE 夏の魔物の、今の、みずほを好きになってもらえるかな?」って。

―今回の「夏の魔物」でそれを見せられそうですか?

みずほ:どんどん見つけられてるので、できます。7月のワンマンとか、東名阪ツアーをまわったりして、どんどんできてるから、9月10日(日)もできます。

―では最後に改めて「夏の魔物2017 in KAWASAKI」に向けてお二人の意気込みをお願いします!

りなはむ:「夏の魔物」がCY8ERの今年の夏フェスラストになるので、夏の終わりを締めくくるようなCY8ERらしいガチマヂなステージで「夏の魔物」に爪痕を残したいです。

みずほ:普段、こんなに色んな人たちに観てもらうチャンスはないから、THE 夏の魔物をもっとたくさんの人に知ってもらえるように頑張りたいです。個人的には、普段は「わ~みんな楽しんでね!(微笑み)」みたいな気持ちでライヴしているけど、この日は命令形で「全員楽しめ!(怒りマーク)」っていう感じでライヴします。関東初開催だし、今後開催できるかとかもこの日で決まると思っているので、がんばります。THE 夏の魔物の、麻宮みずほの“本気”を観に来てほしいです。