「夏の魔物10回記念対談」第2弾 曽我部恵一×成田大致(With大内ライダー)

「夏の魔物」10回大会の開催を記念して、これまで「夏の魔物」に関わってきた人々の中から、主催者・成田大致がリスペクトしてやまない人物と対談をおこなう「夏の魔物10回記念対談」。第2弾のお相手は、第1回大会から計8回出演している「夏の魔物」の顔ともいえるこのお方、曽我部恵一。今年は成田の長年の念願が叶い、ついにサニーデイ・サービスでの出演が決定! アニバーサリー・イヤーに相応しいこの発表にあたり、成田が曽我部に提案したのはなんと…!? 最多出演者ならではの「夏の魔物」爆笑エピソードと共にどうぞ。

取材・文 岡本貴之

成田大致:こうやって曽我部さんとゆっくりお話させて頂くのは実は初めてですよ!
曽我部恵一:あ、本当?よろしくお願いします。
成田・大内ライダー:よろしくお願いします!

―曽我部さんはソロ及び曽我部恵一BANDとして「夏の魔物」にこれまで8回出演していらっしゃいますが、今年はサニーデイ・サービスでの出演が発表されましたね。

曽我部:そうですね、やっと出ることができますね。

―成田さんと出会ったきっかけは覚えていらっしゃいますか?

曽我部:一番最初はライヴハウスでしゃべったんじゃないかな?
成田:最初は12年くらい前に、「サブライム」(青森のライヴハウス)に曽我部さんが弾き語りで来ていて。確か俺が遠藤ミチロウさんやクハラさん(当時二人編成のM.J.Q)とイベントをやるときで、その前日にサブライムで弾き語りがあったんで、「次の日も出てもらえませんか?」っていうのをメールしたら、当日のライヴのMCでそのメールを読んでくれたんですよ。それがきっかけです。
曽我部:ああ、そうだったね。
ライダー:MCで言ってくれたんだ?
成田:そうです。MCで「夏の魔物っていうイベントからメールが来てた」って。
曽我部:そうか、「夏の魔物」はまだフェスじゃなかったんだ。始まる1、2年前だね。
成田:その後、「来年はフェスをやりたいのでぜひ出演してほしい」って連絡したんですよ。
曽我部:それで1回目(2006年)に出たんだよね。この時は1人で行って、前日に青森入りしたのかな。夜に青森の街で飯でも食おうかなと思ったら何にもなくて。居酒屋に入って飯食った覚えがある(笑)。
成田:確かその時にお店でお客さんに絡まれて、「明日「白い恋人」やって!」って言われてやったみたいなことをMCで言ってたのを覚えています。
曽我部:あ、本当(笑)?この頃の「夏の魔物」はまだ手作り感満載だったよね。
成田:そうですね、めちゃくちゃな年ですね(笑)。
ライダー:ははははは!
曽我部:確かこの時かな?バスで会場に行ったら、出演者の入口じゃない普通の入口で降ろされて、普通のお客さんと一緒に入って行ったという(笑)。
一同:(笑)
曽我部:入口で「チケットは?」って言われたから「いや、出演者なんですけど」って言ったら、「いやちょっとチケット無いと入れないんだけど」ってあっさり断られて。
一同:(爆笑)
曽我部:それで裏までグルっと周った記憶があるんだよなあ。
成田:本当すいません!朝の8時くらいに「曽我部さんとニューロティカが着いた」って連絡が来たから走って迎えに行ったら、まさかの入場ゲートで降ろされていて(笑)。曽我部さんがお客さんと座ってビール飲んでたから「えぇっ!?」って。
曽我部:そうそう(笑)。
成田:申し訳ないことをしたのを覚えています。
曽我部:でも、そういうのよくあるんです。地方の手作りのお祭りとかよく呼ばれるんで。むしろ、正直言って「夏の魔物」が全国的に知名度が高まるフェスになるってあんまり思ってなかったんですよ、そのときは。「若い人が手作りでやっている地元のお祭り」みたいな感じなんだろうなあって思って最初は行ったんで。

―そのお祭りが今年で10年連続開催ということで。

曽我部:すごいよね!?
ライダー:当時まだ高校生だったんだっけ?
成田:第1回目の時は19歳ですね。
曽我部:(唐突に)大内はさ、いつもメイクしてるからちょっと肌が荒れたんじゃない!?
一同:ははははは!
ライダー:いきなり(笑)。そうですか?まだ結構大丈夫だと思うんですけど。
曽我部:今なんかそう思った。結構(メイクが)ハードでしょ?
ライダー:いや、そうでもないです。2、3年もやってると結構慣れました(笑)。
曽我部:ああ、そっか(笑)。
成田:(笑)。
曽我部:でも、本当に「夏の魔物」は10年もやるとは全く思ってなかった。結構1回きりで無くなるフェスとかお祭りとかが多いから。難しいですよね、何年も続けて行くのは。チームでやってると、誰かが「子供が出来たから今年は参加できない」とか色んなことがあるだろうし。でも成田君がリーダーとして1人で引っ張ってるっていうのが良かったんだろうね。(10年続いているのは)素晴らしいんじゃないですかね。
成田:ありがとうございます!

―お2人はこれまで音楽の話をしたりする機会はなかったですか?

成田:いや、全然ないですよ!恐れ多いですよ。
曽我部:そこまではないけど、会場で挨拶して「元気?今年はどう?」みたいな感じですよね。
成田:俺は毎年色々な想い出がありますね。2007年の第2回の時は曽我部恵一BANDの福岡のライブの前の日で。
曽我部:ああそうだ、ここから車で急いで福岡に行ったんだ。終わった足で福岡にノンストップで走って、福岡のイベント開始のギリギリに着きました。
成田:朝イチで出てもらって、「最高でした~!」ってバンドワゴンを見送ったこと、すごく覚えてます。
ライダー:過去に1回だけ出て頂けなかった年があったんですよね。
曽我部:第3回(2008年)だけ出ていないんだね。先に別のライブが決まっちゃってたの。だから俺、その年、場所を変えたのを知らないんだよね(2008年のみ「青森県営スケート場」で開催した)。
成田:ああ、そうですね。翌2009年は雨が降った年ですけど、雨が降っていて曽我部さんがギターをぶん投げて弧を描いた光景を覚えてますね。いやあ、色々あったなあ…。

―成田さんが曽我部さんの音楽と出会ったのはいつ頃なんですか?

成田:高校の時とかですね。好きな子ができるとまず、曽我部さんかサニーデイの音楽を聴いてる感じで(笑)。『ハイ・フィデリティ』という映画があるんですけど、主人公が好きな子にベスト編集したカセットテープを渡すんですよ。
曽我部:うんうん、ミックステープね。
成田:俺は同じようなことをやっていて、本気で好きな子ができると必ず曽我部さんの曲を入れて渡していたんです。
曽我部:へえ~!本当!?
成田:2005年のフジロックに行って、帰りに東京に寄った時は「世界のニュース〜light of the world」(2004年発売)を買ったんですよ。その時付き合っていた彼女がいたんですけど、浮気がバレて、“「世界のニュース」を買ってきたから”ということで許しを請うたという想い出がありますね(笑)。
曽我部:(笑)。

―大内さんが曽我部さんの音楽と出会ったのは?

ライダー:僕の地元は栃木なんですけど、ライヴを観れる環境じゃなかったので、上京してから沢山ライヴに行くようになったんです。それで1回目の「ダイノジロックフェス」(2004年開催)とか、航空公園でカクバリズムがやったイベントに行ったりしてたんですよ。僕が最初に買ったのは『LOVE CITY』(2006年)で。
曽我部:一番最初に太平洋(※大内ライダーが所属していたロックバンド)を観たのは、サマソニのコンテストだよね。
ライダー:ああ、そうですね!あれはほとんど曽我部さんにねじ込んでもらったような(笑)。
成田:ははははは!
曽我部:あれが最初に太平洋不知火楽団を聴いた最初かな?
ライダー:あの時はすごい曽我部さんが格好良くて、運営と喧嘩したというか(笑)。
曽我部:そうそう(笑)。そういえばその時、太平洋不知火楽団を選ぶ時に、「このバンドのベースの人が結構予想できない動きをするから、危険なんじゃないか」っていうのが話に出てたよ。
ライダー:案の定やりましたけど(笑)。めっちゃ怒られました。
曽我部:今は(成田と大内は)一緒にバンド活動をしてんの?
成田:はい、一緒にやってます。
曽我部:俺あんまり詳しく知らないんだけど、プロレスの団体みたいなのをやってるんでしょ?プロレスの団体というかアイドル?この間やつい君のとき(「YATSUI FESTIVAL! 2015」)にコスプレしてる子たちがいたじゃん?黒いデビルっぽい子たち。
ライダー:はい、いますね。
曽我部:あれは、なに?
ライダー:あれは、我々の敵ブラックDPGで、俺たちは正規軍で、『夏の魔物』本隊なんです。ヒールとベビーフェイスがいる感じですね。
曽我部:それはバンドなの?
成田:バンドではないです。
曽我部:プロレス?
成田:プロレスラーがいる…なんていうんですかね、男女混合で氣志團とももクロとハイロウズを混ぜたみたいなやつをやっています。(キリッ)
ライダー:まあダンスボーカル・ユニットですね。
曽我部:へえ~面白いね。総勢何人くらいでやってるの?
成田:11人くらいです。
曽我部:ライヴのときはどんなことをやるの?
成田:ブラックDPGが出来てきて誰かがさらわれたりして、本隊が助けに来てもしも試合で勝ったら歌える、ということです。
曽我部:あ、試合もやるんだ!
ライダー:それは本物のプロレスラーがやるので、我々は試合はしないです。
曽我部:へえ~すごいね!
ライダー:なんかすいません、こうなっちゃいました(笑)。曽我部さんと出会ったころ僕ら2人ともバンドマンだったのに(笑)。
成田:ガハハハハ!そういえばそうだった(笑)。

―そして『夏の魔物』は8月26日にメジャー・デビューが決定しました。

曽我部:俺の誕生日じゃないですか!縁起が良いね。
成田・ライダー:マジすか(笑)!?
曽我部:でもすごく面白いと思う。

―曽我部さんは「YATSUI FES.」の時に初めてご覧になったんですか?

曽我部:いや、YouTubeとかネット上では結構見たことはあるんですけど、何をしているのかがわからなくて。でも面白かった。アパートで適当に回してるオフショットみたいなのが上がってたりとか。
成田:ありましたね(笑)。うちらが住んでた家で撮ったPVとかですねきっと。

曽我部:メジャー・デビューすることによって、よりわかりやすくなるんだろうね、伝わりやすく。
ライダー:そうですね、それはすごく頑張ってます。
曽我部:めちゃくちゃにしたら良いと思うけどね、本当に。
成田:ははははは!
曽我部:もっとめちゃくちゃにしたら良いと思うよ、音楽業界とかも。ちゃぶ台ひっくり返す感じで。成田君自身が、どんどんNGがない感じになってるじゃないですか?だからそれをどんどん表現にも活かして、「そこまでやるの?」みたいなことも有りな気がする。「夏の魔物」もそういう風になっているじゃないですか?
成田:ああ、そうですね。
曽我部:だから面白いですね。去年かな、ダイノジの大地さんが酔っ払い過ぎていて(笑)。
成田:泥酔してましたね(笑)。
曽我部:あれが去年のシーンで一番覚えていますけどね(笑)。

―ヘッドライナーのBRAHMANのステージにも乱入してましたね。

曽我部:あ、そんなこともあったんだ?
成田:BRAHMANとサイプレス上野さんに多大なるご迷惑をおかけしたという(笑)。
曽我部:マジで(笑)!?俺は掟さんに多大なる迷惑をこうむってたのを横で見てたけど(笑)。
一同:(爆笑)
曽我部:掟さんがDJをやっているところに大地さんが絡んでくるという。
ライダー:BRAHMANのステージには最初「上がってこい」って言われて上がったみたいですけど、15分くらいステージに居座って、最終的にTOSHI-LOWさんがキレてぶん投げたという(笑)。
曽我部:あははははは!最近は面子がどんどん混沌としてきていて、この間も俺が出る前にうしじまいい肉さんが撮影会していたり。そういうのもなんか面白いなと思っています。最初はもっと、ロックが好きな若者がやっているロック・フェスって感じだったけど、今はちょっと違うもんね。そこは突き詰めて行ってほしいですね。

―「夏の魔物」は色々なアーティストが混在しているフェスとして世間の音楽ファンにも認知されていますよね。そこが曽我部さんにとっても面白いと感じるところですか?

曽我部:まあ、行くと色々知らないカルチャーというか、アイドルファンの人たちの雰囲気とか、面白いなと思いますね。そんな中にもエンケン(遠藤賢司)さんとか僕とか、普通のロックの真面目派みたいな人もいたり、HIPHOPの人もいたり、というのは良いなと思うんですよね。
ライダー:そういう意味で社長(成田)の「夏の魔物」における曽我部さんのポジションはどういう感じなの?
成田:自分の中で絶対出てほしい人が曽我部さんなんです。
曽我部:ああ、ありがとうございます。サニーデイで出て欲しいというのは成田君が前から言っていることで、やっと出れるのが俺も嬉しいです。
成田:俺、最初の年に「音楽と人」のインタビューで言ってたんですよ。サニーデイが全然復活する前なんですけど、「いつかサニーデイに出てほしい」って。それが満を持して。
曽我部:うん、良かった。10年目にして。
ライダー:毎年メールを送る段階で、社長は「こういう形態で出てほしい」という希望を言うの?
成田:いや、時と場合によってですね。去年、すでに会場で曽我部さんのところに行って、「来年十回記念なのでサニーデイでお願いします!」って言ってたんで(笑)。
曽我部:そうそう(笑)。成田君もいつも言ってくれるから、「俺も頑張るわ」って、なんとか今回はね。楽しみです。
成田:ありがとうございます!
曽我部:今回も色んな人が出るんですか?アイドルとか。
成田:はい、出ます。
曽我部:どうやってアイドルを見つけて来るの?出演者は基本的にはもちろん成田君が好きな人たちや注目している人たちでしょ?
成田:そうですね。
曽我部:それはやっぱり普段からアンテナを張っているんだよね?
成田:誰でも出しているわけではないですし、頼まれても断る場合もあります。結構そこは絞ってますね。

~今年の「夏の魔物」ラインナップを見ながら~

曽我部:…まんしゅうきつこさんは何をするの?
成田:今のところはトークショーです(笑)。
曽我部:トークショーかあ(笑)。
成田:2012年にこの会場(夜越山スキー場特設ステージ)に移ってから自分のリミッターが外れた感じですね。吉田豪さんとかに出てもらったり。
ライダー:バンドを辞めた年だよね。
成田:バンドを辞めて新しいことを始めた年ですね。そういえばバンド時代、曽我部さんと2マンもしたこともありましたね。
曽我部:うん、下北沢Queでやってるね(2011年11月24日曽我部恵一BANDとTHE WAYBARKの2マン・ライヴ)。

―『夏の魔物』との対バンはいかがですか?

曽我部:やりたいですね。
成田:マジっすか!?
曽我部:どういうライヴをするのかを観てみたい、というのもありますけど。ステージにリングとか作るの?
成田:いや、普通にリングなしでライブハウスで試合をしています。
曽我部:じゃあ、フロアでプロレスもやるんだ。…この2人がプロレスラー?(アントーニオ本多とケンドー・チャンを指しながら)
成田:いや、アントンさんだけですね。
曽我部:敵の方にもプロレスラーがいるんだ?
成田:奴らは、戦う時に刺客を連れてくるんですよ。

―曽我部さんはプロレスってご覧になるんですか?

曽我部:僕は昔ですね。新日本プロレス全盛の頃の。今は全然わからないです。

―実際に曽我部さんが「夏の魔物」と対バンしたらどうなるのか想像がつかないです。

成田:曽我部さんがブラックDPGにさらわれるんじゃないですか。
曽我部:え、やっぱり対バンの誰かがさらわれたりするの?
成田:よくありますね。ROLLYさんとか。
曽我部:お客さんはどんな感じですか?コアなお客さんもいるでしょ?
成田:はい!なんかパンク・バンドのライヴが近いですね(笑)。
曽我部:アイドル系のファンもいるでしょ?
ライダー:プロレスファンも多いですね。純粋なアイドルヲタクのみなさんっていう感じでもなくて、不思議な感じですね。
成田:やっぱりパンクスあがりが多いんじゃないんですかね。だからこそ、曽我部さんにもその空間でぜひライブしてほしいです!!

―フェスの方の「夏の魔物」は、やっぱり記憶に残りやすいですか?

曽我部:「夏の魔物」は、大型フェスみたいにアミューズメント化してないですからね。あくまでもライヴを観せるところだから、僕らも本番時間以外はライヴを観ているんですよ。前だとエンケンさんのライヴとか凄かった(2013年)。今の会場も面白いよね、小屋の中ではちょっとこう、アンダーグラウンドなことをやりつつ、外では凄く真っ直ぐなロックンロールがあって。面白いんじゃないですかね。

―去年はメイン・ステージとリングが繋がっていましたけど、リングで歌いたいという気持ちはないですか?

曽我部:(即答で)いや、リングはいいかな(笑)。
一同:ははははは!
曽我部:リングは、stillichimiyaを観ていて凄くやりづらそうにしてたから(笑)。
成田:アレは凄く大変そうでしたね。
曽我部:どこでも良いんですけど、リングじゃない方がいい。
ライダー:ははははは!
曽我部:一昨年くらいに、弾き語りをちょっとしたテントの地べたでやらせてもらったんですよ。それも凄く良くて。なんかみんな芝生に座って聴いてるっていうあの感じも良くて。それに物販とかも、その場で適当に密売したりして(笑)。
一同:ははははは!
曽我部:「物販無いんですか?」「あ、今あるよ」って(笑)。

―その辺りの自由度は以前と変わっていない?

曽我部:いや、本当はいけないんだけど、自由なんだろうなって思わせる何かがあるよね(笑)。あとはホタテ。ホタテを焼く奴が毎年変わってないというのも最高だなと思います。
成田:ガハハハハ!
ライダー:ホタテの話はどの出演者からもよく出ますね(笑)。
曽我部:ホタテを焼く彼にまた今年も会えるという。焼く奴が毎年一緒なんですよ。あの彼は漁師さんなの?
成田:漁師をやってる友達です。
曽我部:またそいつが無口で無愛想でね(笑)。
成田:俺は友達が少ないんですけど、唯一残ってる友達です。あいつ、めちゃくちゃロックファンなんですよ。
ライダー:確かにあそこに行くと毎年「大内さん久しぶりですね」って言われる(笑)。
曽我部:イイ奴なんだよね。
成田:凄くロックが好きなんですけど、ひたすら黙々とホタテだけを一日焼いていて(笑)。

― 一日中焼いてるんですか(笑)。

曽我部:もうひたすら焼いてる。
ライダー:早朝から、真っ暗闇になるまで。
曽我部:どのタイミングで行っても彼です。それで全然疲れた様子もないという。それに毎年風貌も何も変わらないんだよね。
一同:ははははは!
曽我部:クールなんですよ、とにかく。それがまた良いんですよ。「ああ曽我部さんまた今年も~!」みたいな感じじゃなくて。それが良い(笑)。
成田:でも彼は全部覚えているんですよ。曽我部さんが食べてくれたとか、全部覚えているんですよ。
曽我部:いやあ、良いですねえ。今年も楽しみだし、何が起こるのかなって。去年は大地さんの印象だけになっちゃったけど。
一同:ははははは!
曽我部:目が据わっちゃってたからなあ(笑)。
成田:アレは相当ヤバかったですね。笑
曽我部:毎回出てる人たちも多いよね、キング(KING BROTHERS)とか。
成田:いや、みんなお馴染みっぽいですけど、じつは曽我部さんが一番出演回数が多いんですよ。
曽我部:そうなんだ。あ、そういえばさ、なんか楽屋エリアでパンを自由に食べて良いってあったじゃん?
成田:そういう年もありましたね(笑)!
曽我部:でもその年だけだったでしょ?あれ嬉しかったんですけど、またやらないの?
成田:マジすか!?なんか不評で止めました(笑)。

―それはイギリストーストですか?

成田:いや、工藤パンというイギリストーストを出しているパン会社のパンを選び放題にしてましたね。
ライダー:凄かったんですよ!大きいテーブルにどっさりパンが積んであって。
曽我部:うん、地元のパン屋さんの。
ライダー:超あまってたから、某アイドルグループが物凄い量を持って帰ってました(笑)。
一同:(爆笑)。
曽我部:そうかあ、アイドルも食べて行くのは大変なんだね。
ライダー:曽我部さんの方が色々覚えてますね、僕らより(笑)。
曽我部:うん、変な所を覚えてる(笑)。
ライダー:今日は言われて「ああ、そうだった」ということがたくさんありました。

―今年は成田さん念願のサニーデイ・サービスでの出演ということで、聴きたい曲もあるんじゃないですか?

成田:じつは俺、セットリストを考えてきました!
曽我部:おおっマジか(笑)!
ライダー:ははははは!
成田:出来るかできないかはさておき、リクエストしたいです。こんな感じで…

~成田が作ってきたセットリストを見ながら~

曽我部:うんうん。
ライダー:リクエストというか、ガッツリ作ってきてるね(笑)。
成田:起承転結を考えて。
曽我部:でも、ほぼほぼこれ、そんなに違わないよ。もちろんまだ決めてないんだけど、だいたいの流れの中にある曲ですね。タイムテーブルはまだ決まってないんですか?
成田:まだ決まってないですね。
曽我部:じゃあ相談します。(マネージャーさんに)でも全然これ、ありえるよね?
マネージャーさん:そうですね。
ライダー:完全に本気じゃないですか(笑)。
曽我部:でもこれ、結構タイム行くよ?
成田:いや、でも計算したらだいたい43分でした。
ライダー:ちゃんと計算もしてる(笑)。
曽我部:でもね、「ここで逢いましょう」が10分くらい行くから。
成田:それくらい長くたっぷりやってほしいと思ってます!
曽我部:じゃあ、これでいきます。
一同:おぉっ!!すごい!
成田:やった!ありがとうございます!
曽我部:でもね、イベントを組む人が、セットリストを考えるというのは俺は結構、誠実なんじゃないかなと思ったことがあって。この間、以前「夏の魔物」にも一緒に出たギターの尾崎友直君のレコ発ライヴを渋谷UPLINKでやって俺も出たんだけど、テニスコーツの植野(隆司)君も弾き語りで出たから「今日の選曲すごく良かったよ」って言ったら、主催の友直君が全部セットリストを考えて事前にメールで「このままやってくれ」って言われたんだって(笑)。それを聞いてなんか良いなあって思った。イベントをやる時って「この人とこの人を呼ぼう」で終わるのが普通じゃないですか?でも「この選曲でやってください」っていうのは良いよね。凄く好きじゃないと出来ないことだし、「この人のこれをお客さんに観せたい」というのも伝わるし、凄く良いことだと思う。そういうことがもうちょい増えてきても面白いなあと思うんですよ。

―曽我部さんから改めて「夏の魔物」10回記念大会について一言頂けますか?

曽我部:お互いにずっとやって来ていたら毎年色んな景色を見るわけじゃないですか?それが続いて行くだけだからね。だからすごい素敵なことだと思うし、このままお互い行こうねっていう感じだよね。
成田:はい、そうですね。
曽我部:だから10年だから20年だからどうっていうのもないだろうし、ずっとやって行くだろうから。その中でまた色んなところで出会って話したりとか面白い風景を見たりするんだろうなと思います。だから今後もよろしくお願いします。
成田:ありがとうございます!とても嬉しいです。10回記念、満を持してのサニーデイ・サービス楽しみにしています!